形の認識が育っています(自閉症1年生)

 最初の頃は、落ち着いて物を見る事から出来ませんでした。常に眼が落ち着き無く動き回り、しょっちゅう訳も無く大泣きして、机の下にじっと潜っていると落ち着くので、机の下にじっとしているか、または、部屋中動き回る。そして、玄関の鍵を開けていると勝手に外に飛び出すので、お母さんは、必ず部屋の鍵をかけていました。家でも通園施設でも、何回も逃亡してその度に大騒ぎだったそうです。
 当所に来られても、最初の頃は、必ず玄関の鍵をかけていました。本児が走り出すと、大人は、とっても追いつかないので。それが、トレーニングを続ける内に、少しずつ少しずつ落ち着いてきました。
 言葉も少しずつ出てきました。
 また、最初の内は、パズルなんてするどころでは無く、大体じっと座って物事をするという事が全く出来なかったのですが、落ち着きが出て来ると、パズルが好きになり、最近では、組み木のパズルをとても楽しそうに長時間します。
 最初の頃は、何をどこに入れていいやら、全く解らないので、大人が手取り足取り示していたのですが、最近では、形の認識が良くなり、形の凹凸を見て、自分一人でパズルを完成する事ができるようになりました。
 少しずつですが、確実に一歩一歩成長しています。今後の成長がとても楽しみです。
脳力開発研究所