筆算が上手になってきました(ダウン症中学3年)

 いつもとっても楽しそうで可愛くお話してくれるので、一緒に居る周りの人も楽しくなる○ちゃんです。お天気の事、動物の事、カナダの事等、いろんな事をよく知っていて、何でもお話してくれるのですが、算数に対しては、少し苦手意識があり、最初に、好きなカードを沢山読んだりしてから、最後に算数を仕方なく頑張るという感じでした。足し算も引き算も簡単な数字なら暗算でできるし、時計も完璧に読めるのですが、筆算は、なかなかでした。
 普通の問題集の文章題を読み解いて筆算をすると、算数のプリントを解く事自体からして、どうしても嫌になるし、苦手意識をもってしまいます。
 なので、最近は、実際のお店のカラフルなチラシを見ながら、「何と何を買う?」という具合に、「お店やさんごっこ」にすると、とても楽しく筆算にも取り組むようになりました。
 最初は、位を揃えて2段に書く事から難しかったのですが、何回も具体的に説明しながら解いていると、今では、2桁+3桁でも、3桁+4桁でも、きちんと位を揃えて筆算できるようになりました。
 最初は、1問解くにも、大変悩んで苦労しながら解いていたので、繰り上がりの無い筆算を3問も解くと大変疲れたようでした。しかし、毎回続けていると、少しずつ少しずつ上手になり、今では、繰り上がりある筆算もかなり正解に速く楽にできるようになりました。そして、算数が好きになってきたようです。最初から、「算数からする。」と、自ら進んでするようになりました。これは、大変嬉しい事です。
 一歩一歩確実に知恵がついて、いろんな事がさらに良く解るようになっています。今後の成長がとても楽しみです。脳力開発研究所