足し算が出来る様になりました(軽度発達障害2年生)

 最初の頃は、数の概念が全く無い状態。それから、数を教え始めると、数も少しずつ理解出来る様になり、ひらがなも漢字も教えると興味を持って習得し、時計も少しずつ読める様になりました。
 本児は、新しい事、新しい場所に大変戸惑う特性があります。新しい場所に行くと情緒不安になります。また、新しい事、ステップアップした事を教えようとすると、やりたくないので、大きな声を出したり、怒りだしたりします。しかし、これを通り超えないと、次のステップに上がれません。同じ事、良く出来る様になった事は、ご機嫌でしてくれますが、そればかりでは、本児の能力は向上しません。ある程度の不機嫌を覚悟しつつ、次のステップに引き上げねばなりません。
 数も100以上確実に数える事ができるようになったし、時計も少し読める様になったので、足し算を教えようとすると、最初は、完全拒否でした。大きな声を出して取り払っていました。いろいろ手を替え品を替えてやっていると、ようやく足し算にも興味を持つようになりました。
 今では、まだ1桁ですが足し算大好きになって、いままで大好きだった漢字はそっちのけで、足し算の計算、簡単な文章題を一生懸命解いています。
 健常児の優秀さにはとても敵いませんが、本児なりに一歩一歩確実に成長して色々な事を理解できるようになっています。脳力開発研究所