本児も、いつもニコニコして元気一杯で楽しそうにお話してくれます。本児と一緒にいると、こちらも幸せになります。いろんな事をとても良く理解していて、感受性も豊かで、自分の気持ちを言葉で丁寧に説明してお話してくれます。詩を書くのも上手で、昨年は、ハート展に入賞して、東京まで招待されて行ってきました。言葉遣いも、「はい、?です。」とか、とてもきちんとした話し方をします。それは、丁寧語をきちんと使えるという事であって、よそよそしいのではありません。おどける事もよくあり、とっても楽しくおどけてみせたり、楽しいお話をしたりしてくれます。
ダウン症の子供にとって、算数は難しいものです。10以上の数を理解しているダウン症児は少ないと思いますが、本児は、10以上の数は、大分前に理解できて、10以上の数の足し算引き算も暗算で出来るようになっていました。100までの数も大分以前に理解できていて、時計も、完璧に読めるし、時間の幅も理解していて、「あと、10分で6時になる。」とか、普通に理解して会話しています。
最近、100を超えて、1000までの数に挑戦しています。100以上の数の概念を理解するために、いろんな方向からの問題を解いています。101?110、110?200、100、200、300・・・1000、これらは、既に理解できて問題も解けました。
今回は、「300は10がいくつ分?」「810は10がいくつ分?」「900は10がいくつ分?」この方向からの理解ですが、これらの問題も最初は苦労しましたが、理解できて、ノーヒントで次々と正解しました。すご?い!!
次々とレベルが上がって難しいけれど、本児は、一生懸命考えて、辛抱強く考えて、理解できるようになります。理解力も大変向上していますが、難問に対しても、嫌がらず辛抱強く挑戦して考えて、勉強に対する態度も、大変素晴らしいと思います。
また、日常生活の中で、本児が考える内容も高度です。以前は、お肉は好きですが、お野菜や魚が苦手でかなり偏食があったそうです。しかし、最近、いろんな種類のお野菜もお魚も一杯食べるようになって、偏食がほとんどなくなったそうです。お母さんが、そのようなお話してくれていると、側で聞いていた本児は、「私はね、中学生だから、高校になったら、あまり背が伸びなくなるから、今のうちに一生懸命お野菜もお魚もお肉も一杯食べて、ちゃんと背が伸びるように、頑張って食べてるんだ。」と、お話してくれました。
すごい!普通の中学生でも、そこまで考えている子は、どれほどいるでしょうかね?私は、○ちゃんに、負けました。脳力開発研究所