以前は、好きな事へのこだわりが大変きつくて、日常生活でも学校でも、親御さんも先生も大変でした。エスカレーターが好きで、エスカレーターを見かけると1時間でも乗っては降りを続け、いつまでたっても止めないので、親御さんがしびれをきらしてエレベーターから離そうとすると、大泣き怒りで、全身で泣いて暴れるので、人だかりができてしまいました。学校でも同じで、校外学習で外出する時、エレベーターを見つけると一目散に走っていっていつまで立っても止めないので、男の先生が必ずついていて、泣き怒るのを担いでつれて帰るしかありませんでした。
そんな状態でしたが、少しずつトレーニングを続ける内に、こだわりが軽減してきました。相変わらずエレベーターは好きですが、「1回だけだよ。」というと、1回だけ乗って、その後は、機嫌良く離れて、他の人と一緒に行動できるようになってきました。家庭でも学校でも親御さんも先生も随分楽になりました。なので、最近は、男の先生がついていなくても大丈夫で、女の先生だけでも外に連れていけるようになりました。
子どもさんの情緒が少しでも良くなると、本人自身も親御さんも先生も随分生活を楽しめる時間が増えています。
脳力開発研究所