最初は、全く喋れなかったのですが、少しづつ発音できるようになり、単語がぼつぼつ出て、間もなく「おかあさん」と、はっきり言うようになりました。お母さんは、本児が「おかあさん」と、呼んでくれた時には、すご???く感激したそうです。今では、卵焼き、ご飯、おにぎり、スープ、うどん、すし、パン等、他にも沢山の単語と、時には2語文で話す時もあります。
人とコミュニケーションをとるのに、お喋りが出来る事も大事ですが、相手の言葉をちゃんと聞いて理解して行動できる事は、さらに重要です。本児は、言葉の理解は大変良いので、普通の子に話すのと同じように話したら、理解してその状況に合った行動ができます。例えば、お母さんが「先生とこに行くよ。」と、一言言うと、さっさと身支度して、誰よりも早く玄関で待っています。学校でも、お習字で、支援級の先生が、「静かに待ってなさい。」と、言うと、30分位でも、静かにじっと待てます。先生がそう言っても、他のお友達は、待てないで騒ぎだしたり、その辺を走り回り、それが普通です。しかし、本児は、障害児とは考えられない落ち着きがあるので、障害児を見慣れている支援級の先生や介助の先生から、大変驚かれます。
そして、いつも本当に可愛くニコニコしていて、本当に楽しそうな笑顔で挨拶してくれるので、「こんにちは?」とか「さようなら?」とか笑顔で挨拶された大人も幸せな気持ちになります。なので、学校の先生達からも、介助の先生からも、他の人からも、「○ちゃん、すごく可愛い?ね。」と、しょっちゅう本児にも、お母さんにも、言われます。毎日がとても楽しそうです。「私の理想通りに育ってくれました。」(お母さん)
脳力開発研究所