最初の頃は、家でも療育センターでも癇癪が酷くて、周りの大人は、本児の癇癪が起こらない様に最大限の注意を払って、御機嫌を損ねない様に腫れ物に触るような接し方をしていました。
何も無くてもそれでも、1日に何回も癇癪を起して怒り泣きし、怒りだしたら1時間でも平気で泣き続けていました。さしたる原因が無くてもなくので、親御さんも療育の先生もどうしようもなく、医師からは薬を勧められて飲ませていました。それでも、酷い癇癪は治りませんでした。
そんな状態で当所に来られたので、最初は、当所でも何度も大泣きをしていました。大泣きをする合間に少し御機嫌が治るので、その時に、本児の好きそうな物を色々試してみました。そうする内に、食べ物に関する物が好きな事を示す様になりました。その後、興味の範囲をい広げていきました。
そうするうちに、癇癪の頻度が減ってきて、また、癇癪を起しても泣き止むまでの時間が短くなり、無表情だったのが、可愛い笑顔を見せるようになりました。
笑顔が見られるようになったとき、お母さんの表情も、パッと明るく嬉しそうになりました。
癇癪が軽減し、笑顔が見られるようになると、親子の楽しい時間も多くなっています。
今後の成長が楽しみです。
脳力開発研究所